「いま、苦悩する親子に届けたい」。 九州一の繁華街・天神の一角に佇む、福岡県初の登校型・単独通信制高校。ここに通う生徒は、みんな悩んだり苦しんだりして不登校となった経験をもつ子ばかり。この学校で自信をとり戻し、誇りをもって今を生きる卒業生やその保護者が、「いま、苦悩する親子のために」と、不登校だった頃から今までの体験談を語ってくれました。増加し続ける不登校生の進路として注目されるものの、いまだにわかりづらい通信制高校の仕組みや家庭での対…
既刊書一覧
中村哲 思索と行動[下]
荒れ果てた大地に平和と緑を。 人と人、人と自然の〈和解〉を目指す 新たな挑戦が始まった―。 40年に及ぶ戦乱と地球温暖化に伴う大干ばつ。どこにも逃げ場のない人々が自給自足できるように、井戸を掘り、用水路を造っていくが、次々に試練が襲いかかる…。アフガンの片隅から、自然への畏敬と相互扶助の精神を忘れた〈近代〉に警鐘を鳴らす渾身のメッセージ。(上巻は創刊準備号〜70号までを収録/上巻は2023年刊) 「アフガニスタンで起きた出来事から今の世…
病・貧富・戦乱… 世界の不条理に挑む 長い旅が始まった。 1984年、パキスタン北西部の古都ペシャワールのハンセン病院に赴任した中村哲医師。 ソ連軍撤退と国際援助ラッシュの狂騒を尻目に、内戦下のアフガン、そしてパキスタン最奥部の無医村へ。 寄る辺なき患者達に希望の灯を届けるべく苦闘し続けた実践の軌跡。 ※中村哲医師から日本の支援者に向けて送られた37年間の活動報告を集めた決定版!(上下巻/上巻は創刊準備号〜70号までを収録/下巻は’24…
陸(オカ)の論理を打ち破れ! 船乗りめざした青年が、 おのれのペンを羅針盤(コンパス)に、 メディアの海へ漕ぎ出した! 抱腹絶倒の“商船”時代を経て、向こうみずに飛び込んだ地方新聞社。 理屈では解けない人間の実相を追い求めて、特ダネの修羅場から巷の揉めごと、はては“電脳”との戦いまで― 時代の逆風を受けながら走り続けた40年の悲喜交交を綴った航海日誌(ログブック)。 「会社訪問に行くがお前も来んや?」 高校時代の友人Kからの誘いに乗った…
現場で見た医師・中村哲――。 干ばつと戦乱のアフガニスタンで 全長26㎞の用水路建設に挑んだ 中村哲医師と共に過ごした6年の日々! 就活に挫折し放浪したアジアの町で知った アフガニスタンの日本人医師の存在。 50万人の命をつなぐ大工事の裏方として、 肉体労働から料理番まで 悪戦苦闘した泣き笑いの日々を、 軽妙なマンガとエッセイで綴る。 「ある日、ペシャワール会のホームページに『現地ワーカー募集』の告知が出ているのを見つけ、目が釘づけにな…
眠れなくなる 危険な地名の話――。 氾濫原・川の曲流・土石流・崖崩れ・湿地・埋立地。古い地名が伝える災害の痕跡! 昔の人々が地形や特徴を観察し、 「やまとことば」といわれる当時の日本語の音韻で名づけた地名には、 災害の記録や自然の警告が秘められているものが多い。 今昔の地図を手に現地を歩き、 歴史のレイヤーをひもときながら未来に伝える “地名のレッドデータブック”。 「そもそも地名は昔の話し言葉であった「やまとことば」=音声記号で呼称…
「こんな映画が見たかった!」 倒れるまでオシ続けた映画たち。 ハリウッドからアジアまで、 娯楽からドキュメンタリーまで、 シネコンから単館系まで、 アニメから任侠・ピンクまで、 世紀をまたぐ名作150本! 高校をサボって名画座通い。ビスコンティ、小津、ロマンポルノ……映画館が教室だった。毎日新聞の学芸記者として健筆をふるっていた著者が、突然の脳出血に倒れるまで書き続けた映画評から精選した、サブスク時代の“新定番”シネマバイブル。 [本書…
「争うのではない。競うのだ」。 GHQから「平和台」を奪還し、“スポーツの神様”と呼ばれた男の生涯を描く。 学生最強の柔道家として大正初期に単身渡米。抜群の運動能力でアメフトから水泳、スキー、陸上まで多くの競技を体得したのち、科学的スポーツ論を引っさげ帰国。根拠なき精神論と権威に抗い、早すぎた“選手ファースト主義者”として旧態の組織と対立し、満洲に渡ってスポーツによる日中融和を目指すも挫折。戦後は特攻で失った息子への愛惜を込め「平和台競…
【品切】あなたにとって文学とは何か
公益財団法人九州文化協会[発行]/忘羊社[発売]
ISBN978-4-907902-27-8
「文学に目覚めたときというのは、 まさに革命だった」 「文学というのは、『私はこう生きています』という表現であって… 同時に、他者への眼差しというものを持って、世間の中に入っていって、 一人ひとりの人間が生きている姿に興味を持つ、ということなんでしょうね。」 *本書は2021年2月、熊本で行われた同名の講演を収録した小冊子です。 *少部数での刊行のため、売り切れ次第販売終了となります。 ○本書の小見出しより 私(わたくし)の事情小説 文…
わたしは読書ボランティア
ISBN978-4-907902-26-1
本が育むのは「生きる力」―― 子どもたちが心身ともに 大人になるための準備を始める大切な時期に、 本の世界に空想の羽根を広げ、 生きていくための心の栄養をたっぷり吸収してほしい。 わが子への読み聞かせから出発し、 幼児や小学生への読み聞かせを 続けてきた著者が、 自らの読書体験と、 6年にわたる小学校での 読書支援活動の軌跡を綴る。 「小学生への読書支援のあり方がとても大切であること、そして小学生のときに読書の習慣がついていることが、中…
海の上の建築革命
ISBN978-4-907902-25-4
あの時代に、誰がこんな建築を? 巨匠コルビュジエの提唱を10年も遡る大正初期に誕生した 海の上のモダニズム建築の謎に迫る、もう一つの日本近代建築史。 日本最古の鉄筋コンクリートマンション「30号棟」を擁する 世界遺産〈軍艦島〉はなぜ生まれたのか? 近代三菱の鉱業・造船・土木・建築を リードしたエンジニアたちが、 台風・疫病・労働問題といった課題に直面しながら、 洋上の孤島を埋め尽くす高層建築群を 生み出していくまでの知られざる歴史を描く…
九州の100冊
時代の熱が立ち上がる! 村上龍『69』から松本清張『点と線』、土門拳『筑豊のこどもたち』、 林芙美子『浮雲』、森鷗外『阿部一族』、夢野久作『ドグラ・マグラ』、 宮崎康平『まぼろしの邪馬台国』、石牟礼道子『苦海浄土』、 遠藤周作『沈黙』、佐木隆三『復讐するは我にあり』、 内田春菊『ファザーファッカー』、一ノ瀬泰造『地雷を踏んだらサヨウナラ』、 梶原一騎『巨人の星』、長谷川町子『サザエさん』・・・。 明治からゼロ年代まで、 九州・沖縄を代表…
小説って何だ
1970(昭和45)年に誕生し、今年で50回目を迎える地方文学賞の最優秀作品集。 芥川賞とのW受賞を果たした目取真俊「水滴」(第27回)をはじめ、 帚木蓬生「頭蓋に立つ旗」(第5回)、村田喜代子「水中の声」(第7回)、 又吉栄喜「ジョージが射殺した猪」(第8回)、 大道珠貴「裸」(第27回)、小山内恵美子「おっぱい貝」(第42回)、 佐藤モニカ「カーディガン」(第45回/のち山之口貘賞ほか)など、計39篇を収録! [目次] 「白い切り紙…
育児、家事、息子の死、夫の看取り、原因不明の不調……。目の回るような歳月を乗り越え八十歳を迎えたひとりの主婦が、畑仕事から食、半ば独学で修めた手描き染め、詩歌俳句に創作童話まで、四季折々の自然と共に新たな人生を送る日々を綴ったエッセイ&作品集。 【目次】 小さな畑のあるくらし 土が教えてくれたこと 野草を楽しむ 気楽に作り、楽しく食べる 八宝菜/白和え/酢人参/夏バテに山椒粉を 野菜バーグ/味噌のふしぎな力 わた…
〈対話〉と〈観察〉が 犯罪のメタファーを解く――。 社会を騒然とさせた平成・北部九州の 重大事件を手がけてきた専門医による精神鑑定集。 数ヶ月におよぶ被疑者との粘り強い「対話」と 詳細な観察記録の中から、 犯罪に至るまでの複雑な生い立ちや人間関係の破綻、 内面の葛藤を明らかにし、 現行の医療観察法や措置入院制度、 精神保健福祉法の問題点にも言及した労作。 精神医療・犯罪心理学のリアルなドキュメント! 【目次】 ・ツーショットダイヤル・ス…
AFTER THE GONG
金も名声も求めず、がむしゃらに挑んだ アマチュアボクシングの日々。 逃げ出したいときもあった――。 ボクサーたちは今、会社員、経営者、ドクター、 アーティスト、あるいは指導者、プロボクサーとなって その後の人生をひたむきに歩み続ける。 拳を交えた強敵も、今はかけがえのない友となった。 * 1982年(昭和57年)から37年にわたって アマチュアボクシングの熱気と感動、 そして選手たちの人生そのものを 追い続けてきた写真家の ラ…
第31回地方出版文化賞・功労賞『忘れられた人類学者』待望の続編 1935年から1年間、熊本の小村・須恵村に滞在し、 外国人として戦前唯一の日本農村研究書を著した アメリカの社会人類学者とその妻。 開戦前、いち早く象徴としての天皇に言及、 『菊と刀』に代表される“好戦的な日本人”論に異議を唱えつつ、 日系人強制収容所の待遇改善を訴え、 戦後はFBIによる監視下も傲慢な占領政策を戒め続けた 俊英の思想とその悲劇的な死までを描く労作。 *ジョ…
◎九州国立博物館特別展「新・桃山展」公式図録! 鉄砲伝来から鎖国完成までの100年間に 日本が世界と繰り広げた交流の歴史を、 桃山時代の絢爛たる美術作品とともに紹介する 九州国立博物館特別展『新・桃山展』公式図録。 信長・秀吉・家康らが愛した狩野永徳や 長谷川等伯らの代表作から、 渡来人の来航を描いた南蛮屏風、 ジャパン・アヴァンギャルドの象徴であるオリベ茶碗、 さらにはキリシタン絵師が描いた初期洋風画や、 当時海外で制作された幻の「ビ…
アメリカから来た若き俊英とその妻が 農耕から子育て、祭り、宴会、性、近代化まで、 感動と共に記録した戦前のニッポン――。 戦時色濃き1935年(昭和10)、熊本で最も小さな農村、 須恵村にやってきた社会人類学者ジョン・エンブリー一家。 戦前唯一の日本農村研究書を著し、ベネディクトの『菊と刀』や GHQの戦後改革にも多大な影響を及ぼしたエンブリーとその妻エラが、 共感をもって洞察した〈協同〉社会の精神を未来に向けて問い直す。 *ジョン・エ…
4刷出来! ママの気もちを知ろう! できるパパになろう! つわり・休職・出産を経て、日々の家事・オムツ替え・夜泣き・義母との葛藤・ダンナの世話・・・。 ボロボロになりながら、休む間もなく孤独に働き続けるママとパパのすれ違い=産後クライシスを、 2000組以上の親子の指導実績をもつ著者が、〈産前・産後あるある〉満載でつづった真のイクメン入門。 あなたの妻が、なぜいつもイライラしているのかがこの1冊でわかります! ※著者は北九州市を拠点に、…
軍艦島=端島とともに、100年以上にわたって 日本の産業を支え続けた近代炭鉱発祥の地・高島。 1986年(昭和61)、閉山問題に揺れる高島に赴いた ひとりの写真家が、地底で働く誇り高き男達の姿に 魅せられ、撮影した島の日々。 1986年、閉山と共にほぼ全ての関連設備を失った高島の 往時の景観を活写した記録写真集。 ※写真165点収録。 2015年7月、蒸気機関を用いた国内初の立坑・北渓井坑跡が ユネスコ・世界文化遺産として登録 写真:鵜…
大友、毛利、大内、 島津、鍋島、松浦、宗、 龍造寺、立花、黒田、加藤―― 九州の〈戦国史〉をいま、アジアの視点で。 国際都市・豊後府内を拠点に、 活発な貿易によって隆盛を極めた大友氏をはじめ、 大友氏にかわって九州市の太守へと成長した島津氏、 西中国の覇者として信長、秀吉と対峙した毛利氏、 海の武士団を統べた松浦氏、日朝の間でゆれた対馬・宗氏、 大友支配下の豪将として知られた戸次、高橋、立花氏など、 乱世を駆け抜けた群雄とゆかりの名品を…
法律改正であなたの責任が重くなっています!意外と知らない 実務と役割、法的リスクを、実績豊富なプロがやさしく解説! 新しくなった社団法人・財団法人制度をQ&A形式で丸ごとガイド。 2015年春施行予定の法人法改正にも対応! 「あなたは今、理事・監事・評議員のそれぞれの役職には 法律上どのような役割があり、 どのようなことを知っておくべきかを理解した上で、 その就任承諾書にハンコを押そうとしていますか? ご自身が就任しようとしている役職…