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画・甲斐大策

仁義ある戦い

アフガン用水路建設 まかないボランティア日記
【文・漫画】杉山大二朗
本体:1700円+税 *四六判並製/184ページ

現場で見た医師・中村哲――。
干ばつと戦乱のアフガニスタンで
全長26㎞の用水路建設に挑んだ
中村哲医師と共に過ごした6年の日々!

就活に挫折し放浪したアジアの町で知った
アフガニスタンの日本人医師の存在。
50万人の命をつなぐ大工事の裏方として、
肉体労働から料理番まで
悪戦苦闘した泣き笑いの日々を、
軽妙なマンガとエッセイで綴る。

「ある日、ペシャワール会のホームページに『現地ワーカー募集』の告知が出ているのを見つけ、目が釘づけになった。一年以上働けるのが条件で、随時募集とある。…『あなたは料理ができますか? …朝と昼は現地人スタッフが料理を作ってくれるけれど、夕食は自分たちで作ってもらいます。もちろん、中村医師もその料理を食べます』。そこで初めて合点がいった。つまり、現地でその土地の食材を使って、日本人の舌に合うような「まかない料理」を作れということである。」(「第1章 いざ、ペシャワールへ!」より)

目次
はじめに
序章 青い鳥
氷河の見えるゲストハウスで
バンコクでの邂逅
現地ワーカーに志願
【マンガ】中村医師と現地の縁
[コラム]中村哲医師の〝ユーモア〟
第1章 いざ、ペシャワールへ!
【マンガ】あるアフガン人患者との出会い
独学で覚えた外国料理
ペシャワール会
【マンガ】ペシャワール会の現地活動
【マンガ】中村哲医師、白衣を脱ぎ井戸を掘る
[コラム]中村哲医師の〝貫禄〟
第2章 日本人宿舎まかない日記
食材とともに着任
【マンガ】文明の十字路、カイバル峠
ついにアフガニスタンへ
異国との葛藤
猛暑の洗礼
【マンガ】アフガン料理
【マンガ】日本から持ち込んだ食材
日本人宿舎のまかない事情
まかないレシピ①牛挽き肉の炒飯
まかないレシピ②国境を行き交う白菜漬け
まかないレシピ③牛挽き肉で豚汁もどき
まかないレシピ④鯉の南蛮漬け
まかないレシピ⑤出汁がらの佃煮
まかないレシピ⑥ジャパニーズ・カレー
まかないレシピ⑦コロッケ
まかないレシピ⑧大学芋
【マンガ】用水路建設への挑戦
[コラム]断食月(ラマダーン)に耐える
第3章 よく働き、よく休め
【マンガ】鬼気迫る干ばつ
用水路建設を後方支援
山の診療所にも勤務
休日の過ごし方
【マンガ】クラシックを愛した中村哲医師
共に働いた仲間たち
伊藤和也さんのこと
【マンガ】日本の伝統工法とマルワリード用水路
灰皿と恐竜
【マンガ】灼熱! ガンベリ沙漠
〝死の沙漠〟で見た奇跡
【マンガ】アフガニスタンの暑さ
終章 川筋者
【マンガ】山田堰に学ぶ
中村哲医師の死
「川筋者」の血
パシュトゥヌワレイ
アフガニスタンと北九州
アフガニスタンを離れる
最後に

【文・漫画】杉山大二朗(すぎやま・だいじろう)
1975年(昭和50)、福岡県飯塚市生まれ。東海大学文学部史学科卒。様々な職を経て、中村哲医師をサポートするNGO「ペシャワール会」の現地派遣ワーカーとして2005年〜08年、10年〜11年まで活動。現在は日本で教職の傍ら作品を執筆。

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