◎九州国立博物館特別展「新・桃山展」公式図録!
鉄砲伝来から鎖国完成までの100年間に
日本が世界と繰り広げた交流の歴史を、
桃山時代の絢爛たる美術作品とともに紹介する
九州国立博物館特別展『新・桃山展』公式図録。
信長・秀吉・家康らが愛した狩野永徳や
長谷川等伯らの代表作から、
渡来人の来航を描いた南蛮屏風、
ジャパン・アヴァンギャルドの象徴であるオリベ茶碗、
さらにはキリシタン絵師が描いた初期洋風画や、
当時海外で制作された幻の「ビオンボ(屏風)」まで、
日本美術の最盛期・桃山時代のアートシーンを総まくり!
◎主な出品作品
四季花鳥図屏風(狩野元信筆/重要文化財)
花鳥図襖(狩野永徳筆/国宝)
琴棋書画図襖(狩野永徳筆/国宝)
聚楽第図屏風
唐獅子図屏風(狩野永徳筆)
檜図屏風(狩野永徳筆/国宝)
松林図屏風(長谷川等伯筆/国宝)
柳橋水車図屏風(長谷川等伯筆/重要美術品)
豊国祭礼図屏風(狩野内膳筆/重要文化財)
倭寇図巻
洛外名所図屏風
南蛮屏風(狩野内膳筆ほか/重要文化財)
日本図・世界図屏風(重要文化財)
雲龍図屏風(海北友松筆/京都市指定文化財)
東照社縁起絵巻(狩野探幽筆)
泰西王侯騎馬図屏風(重要文化財)
洋人奏楽図屏風(重要文化財)
四都市・世界図屏風(重要文化財)
レパント戦闘図・世界図屏風(重要文化財)
旧大陸図(重要文化財)
大洪水図屏風
キリスト教説話図屏風
ローマ皇帝図屏風
聖フランシスコ・ザビエル像(重要文化財)
織田信長像(狩野永徳筆)
豊臣秀吉像
徳川家康像(伝小野通女筆)
天正遣欧使節肖像画
日本二十三聖人の殉教(ジャック・カロ作)
『イエズス会史』(第2部・日本編)(ダニエッロ・バルトーリ著)
『天正遣欧使節記』(パウロ・メイエット著)
『異国日記』(重要文化財)
『慶長遣欧使節ローマ行記』(ジャコモ・マスカルディ著)
油滴天目(重要文化財)
唐物肩衝茶入 銘 師匠坊
灰被天目 銘 虹(重要文化財)
白天目(重要文化財)
大井戸茶碗 有楽井戸(重要美術品)
黒楽茶碗 銘 ムキ栗(重要文化財)
絵唐津菖蒲文茶碗(重要文化財)
黒楽茶碗 紙屋黒(長次郎作)
黒織部沓形茶碗 銘 わらや
御所丸茶碗
茶地天鵞絨洋套(伝豊臣秀吉着用/名古屋市指定文化財)
金襴軍袍(重要文化財)
エラスムス像
花鳥蒔絵螺鈿聖龕(重要文化財)
聖体秘蹟図指物(天草四郎時貞関係資料のうち/重要文化財)
ほか計123点!
◎目次
[寄稿]大航海時代のなかの信長・秀吉・家康 中島楽章
第I章 アジアの海と信長の覇権
I-1 遣明使の終焉
I-2 鉄砲とキリスト教
I-3 天正遣欧使節と屏風絵
[コラム]「安土城図屏風」はどのように記されたか 松浦晃佑
I-4 唐物への憧れ
第II章 秀吉の世界への眼差し
II-1 天下人たちの美意識
[コラム]桃山茶陶の誕生と展開 伊藤嘉章
II-2 キリスト教の布教と排斥
II-3 世界帝国の夢
第III章 徳川幕府と「鎖国」への道
III-1 戦後の国交回復
III-2 世界と日本を結ぶ交易船
[コラム]陶磁器に見る東西交流―大航海時代を中心に 酒井田千明
III-3 南蛮美術とキリスト教のゆくすえ
[コラム]アジアの海と海上交易 原田あゆみ
エピローグ 屏風(ビオンボ)の軌跡
[寄稿]金雲たなびくノアの大洪水―交通する世界美術と桃山の日本 岡田裕成
[コラム]「新・桃山展」の仲間たち 鷲頭桂
(ISBN978-4-907902-18-6/A4判変形並製/216ページ)