大友、毛利、大内、
島津、鍋島、松浦、宗、
龍造寺、立花、黒田、加藤――
九州の〈戦国史〉をいま、アジアの視点で。
国際都市・豊後府内を拠点に、
活発な貿易によって隆盛を極めた大友氏をはじめ、
大友氏にかわって九州市の太守へと成長した島津氏、
西中国の覇者として信長、秀吉と対峙した毛利氏、
海の武士団を統べた松浦氏、日朝の間でゆれた対馬・宗氏、
大友支配下の豪将として知られた戸次、高橋、立花氏など、
乱世を駆け抜けた群雄とゆかりの名品をオールカラーで紹介。
【目次】
第1章 大友宗麟の栄光と挫折
第2章 戦国九州を疾駆した大名たち
第3章 九州の大名とアジアの海
◉巻頭講座 戦国大名 九州の群雄とアジアの波涛 荒木和憲
◉特別解説 「豊臣大名」とはなにか 中野 等
◉特別寄稿 九州の戦国大名と東アジア 佐伯弘次
【コラム】
大友宗麟の国際性 鹿毛敏夫
「倭寇図巻」の図像学 須田牧子
貿易都市の考古学 岸本 圭
異国への憧れ――桃山の南蛮美術 川畑憲子
「戦国大名」と「戦国時代」 荒木和憲
戦国大名の肖像画賛 一瀬 智
「きんちやう」――中世武家社会における金の音と誓約の作法 望月規史
戦国大名の外交文書 伊藤幸司
西国大名と九州・山口の陶磁 酒井田千明