育児、家事、息子の死、夫の看取り、原因不明の不調……。目の回るような歳月を乗り越え八十歳を迎えたひとりの主婦が、畑仕事から食、半ば独学で修めた手描き染め、詩歌俳句に創作童話まで、四季折々の自然と共に新たな人生を送る日々を綴ったエッセイ&作品集。
【目次】
小さな畑のあるくらし
土が教えてくれたこと
野草を楽しむ
気楽に作り、楽しく食べる
八宝菜/白和え/酢人参/夏バテに山椒粉を
野菜バーグ/味噌のふしぎな力
わたしの手描き染め
手描き染めを楽しむ
手描き染めの描き方
1 すみれの描き方/2 バラの描き方
補色について
つねに〝陰陽〟を考えながら
創作童話 (さし絵 佐藤好昭)
因幡の白うさぎ その後
ぼくはだれ
野菊の花の枯れるまで やまんば おさよ
移ろう季節とともに 俳句・詩・川柳
思い出すままに
亡き息子の思い出
お世話になった先生方
松下黄沙先生/森神逍遥先生/加藤君代先生
種子島の思い出
鮫島芳子(さめしま・よしこ)
1938年(昭和13年)3月3日、福岡市生まれ。主婦。著作に『俳画集 行く道に花の咲かない道はなく』(桜の花出版〈『俳句俳画集 眼鏡土竜』石風社を新装改訂〉)がある。
挿画 佐藤好昭(さとう・こうしょう)
1952年(昭和27年)8月4日、福岡市生まれ。福岡市在住。今宿人形・創作人形工芸作家。