高取焼の二代目の窯、内ヶ磯窯(うちがそがま)。
1970年代から大規模な調査が続けられていたこの窯の全貌が明らかになったのは、実は2001年になってからのことでした。
つまり足掛け30年以上にわたり、発掘、出土品の分類や整理、綿密な考証が続けられ、この年、ついに報告書(計4冊)が完結したのです。
この窯の全長は、なんと全長46.5メートル。当時、こんな巨大な連房登窯(のぼりがま)は日本中のどこを探しても存在しません。
ちなみにこの窯は黒田藩のいわゆる「藩窯」です。すなわち黒田藩が、この窯でのやきもの生産に何か大きな期待をしていたことは明らかなのですが、
その謎が、発掘調査および伝世品との対比をもとにした本書の考証によって、次第に明らかになってきました。
地元「西日本新聞」筑豊版で、高取焼400年の歴史をふまえつつ、高取焼の謎に魅せられた地元の愛好家たちの姿を紹介しています。
高取焼の巨大窯・内ヶ磯窯(うちがそがま)は今年、400年を迎えました。
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